ばんえい競馬で活躍する馬を育てる! ばん馬への道のり

ばんえい競馬とは、騎手と重量物を積んだソリを引き、2カ所の障害物を乗り越えながらゴールまでの速さを競うレースです。重いソリを引きながら障害物を乗り越えていくレース展開が魅力で、持久力や瞬発力が必要とされます。

ばん馬になるまでの道のりは甘いものではなく、試験に合格した馬だけがばん馬として競馬場を走ります。今回は、ばん馬のへの道のりを発信すべく、訓子府の岩渕牧場に行ってきました!

仔馬 成長した馬

馬の分娩は春にピークを迎え、岩渕牧場でも仔馬が生まれました。生産者の岩渕さんは分娩が近付くと厩舎に寝泊まりし、分娩介助を行います。生まれて1年経つと人間をはるかに超える大きさまで成長し大人の馬に近付きます。

調教1 調教2

2歳になると、ばん馬として期待できそうな馬を厳選し、調教がスタートします。この日は3頭の馬の調教が行われていました。

汗ふき 生産者さん

300kgを超えるソリを1時間程引き続け、キラキラと光るほど汗をかいていました。タオルで汗を拭いてやる場面もあり、馬に対する愛情を強く感じました。ばん馬になるまでには、体の大きさや、制限時間内にコースを走ることができるかなど、事前に試験を受け合格しなければレースに出場することはできません。岩渕さんは試験に向け「毎日馬の調子を見ながら練習時間を変えて、試験に備えている」と話していました。

新型コロナウィルス感染症の流行によりステイホーム期間が続いた昨年から、自宅でばんえい競馬を楽しむ方が増えています。岩渕さんをはじめとする生産者や馬主さんは、大切な馬がレースに出場し多くの人に楽しんでもらえるように日々愛情と時間を掛けて育てています。

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