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きたみらいの作物

BEET

輪作体系の要

てん菜

【出荷期間:10月下旬~12月上旬】

てん菜について

北海道の砂糖は、てん菜から製造されます。てん菜は、別名「ビート」や「砂糖⼤根」と呼ばれ、根の部分に含まれるしょ糖を利⽤して砂糖が⽣産されます。形状は⼤根に似ていますが、植物の分類としてはアカザ科に属し、ほうれん草の仲間です。葉が繁る畑での様⼦はまるで⼤きなほうれん草が植えられているようです。
さらに砂糖を⽣産するときの副産物として、現代⼈には不⾜しがちな⾷物繊維や、腸内細菌を活性化させるオリゴ糖も⽣産されています。北⾒地⽅の畑作農家は、輪作体系を⼤切にしており、⼩⻨、てん菜、⾖類、じゃがいもの作付で、3〜4年の輪作体系をとっています。

作り⼿の思い

てん菜は、輪作を⾏うことで収量の低下を防いだり、病害⾍の発⽣を抑制させるなど、北海道農業にとって不可⽋な基幹作物です。
きたみらい地域においても、他の作物を適正に育てるために重要な役割を果たす作物だと考えています。
より良いてん菜を作るには⼟づくりが⼀番⼤切だと感じています。てん菜を作付ける前年には、エン⻨などの緑肥をまき、たい肥を散布した後に鋤き込むことで地⼒が向上します。
てん菜の栽培⽅法には、移植栽培と直播栽培の⼆つがあります。移植栽培は3⽉頃からビニールハウスの中で苗を育て、春になると畑に移植します。⼀⽅、直播栽培は畑に直接種をまき、栽培します。どちらの⽅法もメリット‧デメリットがあり、⽣産者は圃場の条件や他の作物との兼ね合い、経営⾯積規模、労働⼒確保の状況など、⾃⾝の経営形態に応じて選択しています。近年では、労働⼒不足や省⼒化の背景から、直播栽培が増加している傾向があります。

未来に向けて

近年は砂糖の消費減少に伴って、てん菜の耕作⾯積も減っているのが実態です。しかし、てん菜は北海道農業において輪作体系上不可⽋な基幹作物であり、安定的な収量を確保することで農家経済を⽀えるとともに、てん菜糖業と相まって地域の雇⽤‧経済を⽀える重要な役割を担っている作物と考えています。てん菜は原料作物なので中々⽣産者の顔が⾒えにくいかと思いますが、より良いてん菜の⽣産に向けた取り組みを進めていきたいと思います。

てん菜ができるまで

ビニールハウスの中で元気に育てられた苗が、広⼤な⼤地に苗のラインがきれいに引かれ、トラクターに牽引されたビート移植機によって1本‧1本丁寧に植えつけられます。直接畑へ種⼦を蒔く⽅法もあります。

10⽉中旬頃から始まる収穫作業では、ビートハーベスターと呼ばれる機械で収穫され、製糖⼯場へと輸送されて翌年の3⽉頃までかけて砂糖に加⼯されて⾷品‧飲料メーカーなどや全国の⼀般家庭へと届けられます。

砂糖のこと

秋に収穫されたてん菜は、根部を洗って、そのあと千切りにされ、温⽔に浸して糖分を溶け出させ糖液にします。
炭酸ガスと⽯灰により、糖液から不純物を取り除き、ろ過してきれいな糖液にします。真空状態で糖液を濃縮し、お砂糖の結晶を作り出し、糖液からお砂糖の結晶だけを取り出し最後にお砂糖の結晶を乾燥、冷却しできあがりです。

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