麦畑にぽつぽつ並ぶ「麦稈(ばっかん)」の収穫作業を見に行こう!

北海道の風景といえば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。広大な畑に麦稈(ばっかん)がぽつぽつ並んでいる、そんな風景が思い浮かびませんか?

麦稈が並ぶ風景1

麦稈が並ぶ風景2

8月上旬の猛暑日が続いている最中、酪農家は大粒の汗をかきながら麦稈収穫に奮闘しました。畑で丸められた麦稈は牛舎でほぐされフカフカの「牛のベッド」に変化します。

牛のベッドになった麦稈は、牛の乳房に一番近い存在になります。麦稈を敷いてあることで乳房に細菌が入らないよう守ることができ、フカフカにすることで足が痛くなるのを防ぎます。私たち人間も硬い床に座り続けると足が痛くなりますよね。麦稈の品質は牛の健康を保つ大事な条件のひとつなのです。そこで今回は、牛にとってとても大切な麦稈がどのように丸められているのかを皆さんにお見せします。

ロールベーラー付きトラクター

刈り取られた麦畑の上をトラクターで走ります。トラクターの後ろについている機械は「ロールベーラー」といい、麦を丸める機械です。下から麦を集めて中で丸め、外に排出する役目があります。トラクターの前についている棒のようなものは、先端が細くなっており、ダンプに積み込みをする際に麦稈に刺して使用します。

ロールベーラーから麦稈が出てくる様子を動画にしましたのでぜひご覧ください。

麦稈収穫作業に興味を持っていただけたでしょうか。今年は麦稈の収穫量が多く、高品質なものが出来ました。

酪農家の仕事は牛乳を搾るだけではありません。このように麦稈やエサの収穫時期になると、牛舎で待つ牛のために一斉にトラクターを走らせます。食卓に乳製品が並んだ際は、ぜひ思い出していただけたらなと思います。

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