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きたみらい通信

2019年4月19日 [マメ知識]

一列に並ぶ玉ねぎ・・!? 何をしている場面か分かりますか?

皆さん、下の写真が何をしている場面か分かりますか?

母球を植えている風景1
母球を植えている風景2

答えは、玉ねぎの収穫風景・・ではありません!

玉ねぎは他の多くの野菜と同じようにタネをまき、苗を畑に植えて育て、そして収穫します。皆さんがお買い求めになる玉ねぎは全部そうして作られています。ではタネはどこから来るのでしょう?

上の写真の答えは、玉ねぎのタネを作るための「母球(ぼきゅう)を植えている風景」でした。

ご覧の通り、母球とは皆さんが普段食べている玉ねぎと同じものですが、食用と採種用という点で違います。この採種用の母球を植えることで根が生え、芽が出て、花が咲きます。この花が受粉することで皆さんが食べている食用玉ねぎのタネができるのです。

また母球にも父と母、オスとメスのように異なる特徴を持つものがあり、それらを掛け合わせることで色、大きさ、食味、耐病性、貯蔵性など両親の優秀な遺伝子を受け継ぐ品種が作られています。

玉ねぎのタネ

こうして作られたタネは玉ねぎ生産者に販売され、翌年の玉ねぎ栽培に使用されます。玉ねぎが店頭に並ぶまでには、農家さんが食用を栽培するだけではなく、そのタネを採種する過程があり、何年もの時間と手間がかかっているのですね。

今回は普段あまり考えることがない、または知られていない玉ねぎのタネができるまでをご紹介しました。今後も農畜産物に関する素朴な疑問、マメ知識などがありましたら紹介していきますのでどうぞお楽しみに。そしていよいよ来週から本格的に食用玉ねぎの植え付けがスタートします。今年も皆さんの食卓においしい玉ねぎがお届けできるよう努力してまいります!

母球